15歳からの恋愛白書
富田君は荷物をまとめて自分の席を離れた。



「じゃあね、里山さん。
と言っても、週明けからはまた補習の毎日だけど」



そう言って「バイバイ」と片手をあげて教室を出ようとした時。



「待って、富田君!」


私は急いで呼び止めた。


富田君は不思議そうに私を見た。



「どうしたの、里山さん。
そんなに慌てて」


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