15歳からの恋愛白書
(富田君、きっと照れてるんだろうな・・・)



私は下を向いたまま、そんなことをボンヤリ考えていた。



(早く何か反応してよ~・・・)



恥ずかしさに耐えられず、私はそっと顔をあげた。


その時、私は自分が自惚れていたことを悟った。




―・・・富田君は今までに見たことがないくらい、困った顔をしていたのだ。


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