15歳からの恋愛白書
「らしくないって、笑われるかと思った・・・」


富田君は、ふっと寂しげな笑いを見せた。



「そんなことないよ・・・。
私だって・・・今の自分に驚いてるもの。
私こそ・・・
らしくないって言われるかと思う・・・」



富田君から視線を逸らして私は答えた。



「富田君だって、恋をする・・・。
でもその相手が私じゃないのが嫌なの。
同じ高校に入れただけで良いだなんて・・・
それなら私のコト、真剣に考えて欲しい・・・」



搾り出すように、今度こそ言葉を選んで私は想いの丈を伝えた。


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