明日のそらに。


『少しいいか』

「ぅん」


今までにないくらいに心臓がバクバクして、
相手の顔が見られない。

手先が不自然に冷えて、
寒くもないのに震えだす。

頭の中は、もう真っ白。




新井瞬人が何か言いかけている。






待って。




私が言うの!






言わなきゃ。

これだけは。




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