*。恋するブス。*

「ウチやっぱり別れようとおもう」

「うん。真希ちゃんがそう決めたんやったら応援する」



昼休み。

私は真希ちゃんとベランダで紙パックの紅茶を飲みながら

これからのことを話し合ってた。



真希ちゃんはずっと高橋との関係のことで悩んでたんだとおもう。

考えて考えて考えた結果。


『別れ』


にたどりついたんだと思う。


真希ちゃんはやっと答えにたどりついたんだ。




結局私がしてあげられることは何もなかったんだね。

ゴメンね真希ちゃん。

私役に立たない情けない友達で。





「しぃ。ありがとう」

「へっ?」



「ウチ本間はずっと別れること考えててん

 でも高橋は大事な友達やし失うのが怖かったから。

 勇気がでぇへんくて。

 でもしぃが応援するって背中押してくれたから

 ウチちゃんと本間のこと言う勇気が出た

 ありがとう」


「うん」



ありがとうって言われちゃった。

じゃあ私真希ちゃんの役に立つことできたのかな?

だったら嬉しいな。


私真希ちゃんの役に立ちたかったから。

だって真希ちゃんは大事な親友だもん。
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