*。恋するブス。*

コイゴコロ

じめじめした空気がまとわりつく。

6月の空気には何歳になっても慣れない。


蒸し暑くてダルくなる。

5月の爽やかな風とは大違い。


あづい。

クソ暑い。



なんか湿ってる。




しかも次あいつの授業かよ。


あいつとは

英語の今年から入ってきた北中(きたなか)先生。


スタイルがよくて私服がオシャレな先生。

顔ちっちゃみたいな。


ただ、声が馬鹿デカいし字がきたねぇ。

日焼けしすぎた肌が暑苦しいし。



梅雨の季節は声がよく響きます。

湿気とかのせいだと思うけど。


んでその湿気が馬鹿デカい北中の声をもっとデカくして

もう授業うるせぇ。


なんかもう授業が終わると助かったぁって気がすごく楽になる。




<キーンコーンカーンコーン>



うーわ最悪。始まった。


教室の空気もさっきよりだいぶ悪くなってる。

きっとその原因は・・・。お前だ!北中!


「みんなどうした暑いかもしらんけど頑張らんと」


アンタのせいだよ!

また馬鹿デカい声だしやがってコノヤロー。

ボリューム下げろや。





そんな最悪な授業の中

ニヤつく生徒が一人。



< 11 / 202 >

この作品をシェア

pagetop