*。恋するブス。*
さぁちゃんは給食が美味しいって言ってた。



それは家に帰って食べるご飯が

コンビニ弁当とかカップラーメンばっかだったからだと思う。



さぁちゃんは自分の存在がわからなかった。

自分が何なのかわからなかった。




さぁちゃんはずっと『孤独』と戦ってきた。


でもね。


勝てなかったんだ。


≪孤独≫っていう強敵に。



当たり前だよ。

人間にとって一番辛いことは『孤独』だもん。



人間はねどんなに辛いことがあっても

周りの人に支えられて

その辛さを乗り越えてゆく。



『孤独』はねその周りの人がいないことだから

どんな小さな小石でもつまづいてしまったりする。





誰も≪孤独≫には勝てない。





だからさぁちゃんは≪愛≫を求めた。


『お金を払ってでも自分と遊びたい』


さぁちゃんはそういわれるのが嬉しかった。


『愛してもらえてる』


そう思った。

でもねその愛は間違えなんだよ。


だけどさぁちゃんは






そんな間違えた愛を求めた。
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