*。恋するブス。*

「茉莉!」




さぁちゃんが中庭にいた茉莉に声をかけた。



「何?」


「40の人と付き合ってるって言ってたやんかぁ」


「うん」


「それって援交とか?」





さぁちゃんは普通に援交の事を聞いた。


もし茉莉が援交してたら頷くか目を泳がせながら首を横に振ると思う。

茉莉は嘘をつくのが下手。

嘘をつく時はいつも目が泳ぐ。


まぁそこが正直でいいとこなんだけど。






「・・・援交だよ」





・・・普通に答えた。

やっぱり茉莉は正直。

多分嘘をついてもばれるってわかってるんだろうね。





「やっぱり」




さぁちゃんは俯いた。


つられて私も俯いた。






もしかしたらって思ってたけど

こんなにもハッキリと答えられるなんて。



< 114 / 202 >

この作品をシェア

pagetop