*。恋するブス。*





アセンブリに来た。



2月後半の冷たい風。

オレンジ色の夕日。


寒いけど落ち着いた。

寒いけどなんか温かい。







「佐藤焦ることないで」

『へっ?』



「受験生に焦るなって言うのは無理なことやけど

 うーん。あんま思い詰めるなよ」



『うん。ありがとう』

「おぅ。なんかあったら話し聞くし」



『うーん先生頼んないからなぁ』

「そんなことゆうなよ

 寂しいやん」







平安名、私本当はすっごく嬉しいんだよ。

そうやって不安な時に声かけてくれることとか。


嬉しくて嬉しくて仕方ないの。


でもやっぱり私は無邪気でも大人でもないから

素直になれないや。


ごめんね。



本当はね素直に

『ありがとう』

って思ってるんだよ。




めんどくさい生徒でごめんね。



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