センパイ
「やっぱなまってねえな。」


後ろの方で壱って人が呟いた。




いつのまにか来ていた慶さんが


うなずく。



「復帰してほしいな。チームにはやっぱり


           あいつが必要だ。」





復帰・・・?



私には何のことかわからなかった。




「おお!誰かと思ったら葵ちゃんじゃん。」



「え、兄貴知ってんの?」


兄貴ってことは二人は兄弟なのかな。



「慶さんの・・弟ですか?」


慶さんは壱さんと肩を組んでうなずいた。

そういえばほんの少しだけど

目のあたりが似ている。


「てかさ、葵ちゃんとー仲良くなる為にー


   呼び捨てしねえ?お互いに♪」


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