センパイ
「待っててくれよ。」



センパイはうつむきながら言った。


顔が赤くなってるセンパイが



とっても可愛い。


≪カキーン・・・・・・カキーーーーン≫


鳴り響くバットの音。




やっぱりセンパイ・・上手だぁ。



「センパイ。」


打つ構えを崩さずにセンパイは答える。



「んー?何?」



「なんでこんなに上手なんですか?」


センパイはヘルメットを深くかぶった。


「・・―――だからだよ。」




雑音のせいでよく聞こえない。


「え?」



センパイが大きく振りかぶった。


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