センパイ
「センパイ・・・。


   どーしても聞いちゃだめですか?」



そう切り出したのは


私の家が近くなったころだった。


沈黙がつづく。

センパイは自転車をこぐ足を止めた。






振り向いたセンパイの顔が



笑顔だったら


どれだけ救われるんだろう。


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