tearsmile
encounter
「雨やぁーーー!!」
どうも、鈴木です。
今、学校ですけれども、予報外れの雨に驚いてます。
「え!?今日降水確率20やったやん!」
「20でも、降るもんは降りますがな。」
この冷静な突っ込みは友達の
石川玲ちゃんです。
「なんなら、傘貸そうか?って、走ってるし!」

今、なんか聞こえた。
多分玲が、なんか言うてたんやな。
あ、傘入れてくれたんかな。
いーやいやいやいや。
入れてもらうなんてアタシのプライドがぁーーー!
がこっ
あ、今、誰かとぶつかった。
「いてててててててててて」
「て」が多いな、こいつ。
あ、心配せな!
「大丈夫ですか?」
サラッと手を差し伸べるアタシ。
かっこいい!
スッ。
なんや、こいつ。
人が手を差し伸べてるってのにスルーしやがった。
「ごめんね。大丈夫。前見てへんかった、僕も悪いんやし。」
この子、一人称が「僕」なんや。
可愛い!
「ごめんね。こちらこそ、爆走してたから…。って、山田!?」
「あ、鈴木さんやん!何やってん!?」
知り合いやん。
クラスメイトやん。
「今、走ってました。」
「おもろいね♪僕は、音楽聴いてた!」
可愛い~。
にっこりスマイル素敵すぎ~。
「そうなんやぁ。」
「こんなところや何やし、スタバ行かん?」
「ええよ!」

スタバにて。
「あ、爪可愛いなぁ!」
あ、どうも、鈴木です。
さっきから、私女の子と喋ってるみたいなんですけれども。
なんか、イチゴの美味しそうなの頼んでるし。
「なぁ?爪、可愛いな?」
あ、無視してもうた。
「あ、爪?可愛いでしょ!」
「おん。可愛い!自分でやったん?」
「ちゃうよ~、サロン行った。」
少ないバイト料で、やりました!
我ながら無駄遣いやんな。
「何処の行ったん?」
「あそこの、道のまっすぐ行くと古着屋さんがあるから
そこの裏行けばあるよ。」
「行ってみよ~」
2時間後。
素敵なガールズトークを、ボーイと繰り広げ
メアドを交換して別れた。

< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop