また恋をした、その時に。
「やっぱり、陸君の事が好きなんだ〜」
彼女はニヤニヤと笑みを浮かべる。
「違うよ………」
私は首を振る。
「ねぇ、いつから?」
「………っ!私の事はいいのっ!
それより、ヒカリに彼氏がいるなんて知らなかったし。どんな人か教えてよ!」
「心美さん、顔真っ赤〜」
────少しずつ心が開いてるのが自分でも分かった。
彼女といると、楽だな〜
なんて初めて思った。
楽しい会話をしていると、
過ぎる時間はあっという間で。
いつの間にか、駅前のスクランブル交差点。
「じゃあ、また明日ね。今日メールする。」
「うん。ありがと。」
私とヒカリは駅の改札で別れた。