また恋をした、その時に。
「だったら、地球に行きなさい…
そうすれば───
きっと、強くなれるはずです…」
天のお月様の声に、
僕は咄嗟に上を見上げた。
「地球にですか!?」
大きな声が出てしまう。
────果てしなく続く宇宙。
星の数は∞。
この空間の中に
数えきれないほどに、溢れていて
キラキラと輝きを放っている。
この煌めきは終わることはない。
この煌めきの中にある
青い惑星“地球”に行く──?
この僕が?
「はい…………。
地球で人間として暮らすのです。
ただ暮らすだけではありません。
悩み多き、15歳の若者の力になりなさい。
これは、あなたの使命です。
これはあなたにしか出来ない事なのです。」