また恋をした、その時に。




渡り廊下に敷き詰められている
スノコの上を走って彼を追いかける。


ダン、ダン、ダンと

スノコの上を踏む度に大きな音。



  
  「小日向!」

無意識に引き留めていた、私。



私の声に
小日向は歩いていた足を止め

振り返りながら
こう言ったんだ────



「遠藤さん…1つ聞いていい?

どうして…アイツなの…?」

眉を下げ、首を傾げて
切なげな表情を浮かべながら。


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