また恋をした、その時に。
───助かった……
良かった・・・・・
こんなバカな事をした自分が
とても情けなくて。
でも、自分の居場所が欲しくて。
涙が溢れ出てきた───
『心美、今日の合コン行くっしょ?』
…何、
その行くのが当たり前な言い方。
興味ないし。
行くわけないじゃん。
『ごめんね、今日は用事があって』
───学校では猫かぶり。
好い人を演じている。
これまでに何回合コンに連れ出された事か。
『心美、勉強してるの?
次は1番取れそうなの?』
…うるさい。
勉強してなかったら
学年で2番なんて取れないっての。
何でそんなに1番にこだわる?
家では勉強漬けの毎日。
これまでの自分を振り返ると
嫌すぎて、涙が溢れる。
周りの目を気にしている自分も。
1番取れない自分も。
大嫌い───
「君は…何がしたいのですか…」