また恋をした、その時に。








誰かが
階段を上ってくる足音が
聞こえる。


“誰”の足音かは分かっている。





ダン、ダン、ダン。

怒りが籠った、
近づいてくるその音を
感じながら思った。


やっぱり、この世界に
私の居場所なんて
ないのかもしれない。





< 19 / 368 >

この作品をシェア

pagetop