また恋をした、その時に。
о第一章о
1、【リク】 出来損ない兎
「ねぇ、君何してるの?」
僕は
この状況に思わず声を出した。
今のこの状況を説明するとね、
僕は意識が戻った時、
何故か…マンションの最上階の
ベランダにいて。
ここが
何処にあるマンションかなんて
分からないけれど。
気付いたら、ここにいた
それでね?
目の前に女の子がいて
まるで、
鉄棒の前回りするような感覚で
手すりから身を乗り出して
いるんだ。