また恋をした、その時に。
3、【心美】 ずっと隣で
やっぱり
私はリクじゃないとダメだよ。
リクの真っ直ぐで
純粋な想いが私の心を
いっぱいにするんだ。
と同時に。
今、
ちゃんと彼の気持ちを
掴まえないと
後悔する気がして。
どこか遠くに行っちゃう気がして
自分の感情が素直に
ポロポロと剥がれるみたいに
出てくる。
『行けないよ………』
言葉にならない感情が
溢れて来て・・・
リクを抱きしめていた。
私にはもうリクだけ。
だから、そんなに悲しくて
不安になるような表情しないで?
うっすらと目を開けると
視界に入ってきた肩が
震えている気がした