また恋をした、その時に。




『リクの気持ち
ちゃんと伝わったから
行かないよ。

私も好きだよ、リク…

リクと出会えてよかった…』

胸の音が恥ずかしいくらいに
うるさく聞こえる。


次の瞬間。
彼が顔を上げると、
視線が交わって。


『僕も』

リクの低い声が甘く聞こえる。

潤んだ瞳が
きゅっと胸を締め付けたんだ。


私達は─────…

吸い込まれるように顔を近づけて

……………キスをした

リクの温もり、
幸せな瞬間だった。



これで大丈夫だよね?

私の中にある不安も…………
消えるよ…ね?

ずっと一緒、だよね…


「…………リク?…リク?」


< 201 / 368 >

この作品をシェア

pagetop