また恋をした、その時に。
『リクの気持ち
ちゃんと伝わったから
行かないよ。
私も好きだよ、リク…
リクと出会えてよかった…』
胸の音が恥ずかしいくらいに
うるさく聞こえる。
次の瞬間。
彼が顔を上げると、
視線が交わって。
『僕も』
リクの低い声が甘く聞こえる。
潤んだ瞳が
きゅっと胸を締め付けたんだ。
私達は─────…
吸い込まれるように顔を近づけて
……………キスをした
リクの温もり、
幸せな瞬間だった。
これで大丈夫だよね?
私の中にある不安も…………
消えるよ…ね?
ずっと一緒、だよね…
「…………リク?…リク?」