また恋をした、その時に。




「どうしてここに………」

────心臓がドクンと大きな音をたてる。



今は夏休みで心美ちゃんは学校にいないはず

だけど、彼女が目の前にいる。



心の中が
ガタガタと崩れていき…

イッキに不安と恐怖が押し寄せるんだ───…

僕の唯一の光までもが
消えてしまいそうで…



「俺がココに呼んだんだよ…
話があって。
最近、遠藤さん元気なかったから。」




「ねぇ、リク何か隠してる?」

彼女はそう言うと、
体育館の中に足を踏み入れ、
ゆっくりと僕達の所に来たんだ。

3人で体育館の壁に寄りかかりながら、並んで座る。

怖いけど
本当の事、ちゃんと言わないと。

心美ちゃんには分かってほしい。

悔いのないようにお別れしたいんだ…


「心美ちゃん…僕の話聞いてくれる?」

僕は震えそうな声を抑えながらゆっくりと話始めた…

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