また恋をした、その時に。


  「………心美ちゃん?」


僕は布団の中に
もぐり込みながら声を掛ける。

「…このままでいいから。」

「え?」


次の瞬間
彼女は僕の背中に手を回してきて

何か柔らかくて温かいモノに
包まれるような感覚になったんだ


心美ちゃんの
グッと籠めた力が伝わり、
彼女との距離を更に近づけた。

素肌と素肌が触れ合い、
密着する。


「こうしていると落ち着くの…」


全て、心美ちゃんの匂い、温もりに包まれていて安心するんだ───…



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