また恋をした、その時に。



「………うん。ねぇ、僕の最後の願い聞いてくれる?」


そう言いながら、視線を上げる

  重なり合う視線。


  ────ドクン、ドクン。一段と速くなる心臓の鼓動



目の前にある
宝石のように美しい瞳に
吸い込まれそうになってしまう。


一呼吸置いてから、
僕はその願いを彼女の耳元で囁いた



「一生分の愛を心美ちゃんに捧げる事なんだ・・・だから、」


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