また恋をした、その時に。
───ドクン、ドクンと高鳴る鼓動。
「…起きて心美ちゃんがいて良かった…
心美ちゃんがいなかったら
どうしようかと思った。」
いなくなるわけないよ。
ずっとリクの隣にいるよ?
私も怖くてしかたがないよ。
眠って起きたら…
リクがいなくなっちゃうんじゃないかって…
「大丈夫…私はちゃんとリクの傍にいるよ。」
私から離れた彼は
そのまま私の方を向く。
薄暗闇の中で
重なり合う視線───…
リクは何か気付いたように、
少しだけ目を大きくさせた。
「目…腫れているんじゃない?
もしかして、眠れなかったの?」