また恋をした、その時に。
何百万件もの検索結果。
その内の1つをクリックをすると
サイトに繋がった。
背景が黒で、
ゴージャス感がある
キラキラと眩しいサイト。
ゆっくりと下ボタンを押して
“会員の入り口”
と書いてある所にカーソルを移動させる。
心臓の鼓動がやけに早くなっていく。
私はなかなかボタンを押せずに…
そのまま携帯を見つめていた。
─────5分…
──────10分…
時間だけが過ぎていく。
操作しないままの携帯画面は
ずっと暗くなったまま。
私は大きくため息をつき、膝に顔を埋める。
携帯が震えたのはその時だった。