また恋をした、その時に。
玄関で、僕は振り返る。
「私は平気だから。今日はありがと。」
そう言った彼女の目は
細くなって、キラキラしてて。
左の笑窪が出来ている。
彼女の笑顔はやっぱり可愛いな。
僕の心はあたたかくなった。
「うん……。
心美ちゃんまた1人で泣かないでね。
僕が寂しくさせないからね。」
心美ちゃんは小さく頷く。
「じゃあ、また明日。」
───こうして、
僕は心美ちゃんの家を後にして
帰宅したんだ。
明日からも学校。
明日は何が待っているんだろう
って期待でいっぱいだよ───