また恋をした、その時に。
「何かの間違いじゃ……ない?」
自然と…この言葉が出ていた。
変な事なんてなにもないのに
本当の事を言うのが怖くて。
「心美…」
ヒカリは眉を潜め、複雑な表情。
リクの声が
教室内に響いたのはその時だった
「昨日、
心美ちゃんの家に行ったんだ!
そしたら眠くなっちゃって…」
───教室が一瞬シンと静まり返る。
彼は不思議そうに教室を見渡していた。
「やっぱり、遠藤さんの家にいたんだ。
仲いいんだねぇ。
ねぇ、私とも遊んでよ?
今日、うちに来ない?」
リクの言葉を遮り、
皐月は彼の肩に手を乗せて
言葉を発する。