また恋をした、その時に。



走り終わると正門で先生が待っていた。

「お疲れさん。早く授業戻れ…
もうすぐ最後の試合が始まるからな。
お前待ちだ。」

僕の肩を先生がポンッと叩く。


「はい………」



体育館に戻ると、みんなで試合前のゲーム形式で練習をしていたり、試合が終わった人は休憩してたり。



「遠藤ばっか見てんなよー」

とか

「災難だったな」

ってみんなに言われた。

僕は嘘の笑顔でごまかすしかなくて。




今日の体育のラストゲーム。

先生の指示でチーム別に集まる。



「ちゃんと、やれよ?」

なんて、小日向君に強い口調で言われちゃった。



僕はバックの左側のポジションになった。

   ピーーーッ


試合、開始。


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