赤 い 部 屋

そんな様子を冷ややかに見つめる、1人の男が居た。

―あのタクシードライバーだ。


「…だから言ったのに……。あそこは行かない方がいいって。」



タクシードライバーに、嬉しそうな、愛しそうな、不気味な笑みが広がる。



悍ましい夜が始まる。









―今日もまた、娘の怨みが



ダレカヲオソウ…………。
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