未来へ
「あーぁ、ウチらも中3かぁ〜」
隣にいる親友の聡子が突然ぼやいた。
「だよね〜!なんかクラスの雰囲気とか変わってない?」
「そうそう!
これが夏過ぎたらもっとピリピリするんだって!お姉ちゃんが言ってた!」
進学校だからねぇ〜
なんて言う聡子はさっきからずっと携帯を見ている。
「どうかしたの?」
「え?!あ〜…うん
あのね、彼氏、待ってんの!」
え……ええぇぇぇ?!
か、彼氏?!
「いつから?!ってか誰?!」
「ちょっ、落ち着いてよ(苦笑)」
落ち着いていられるか!!
「あ!来た!!こっちこっち!!」
そう言ってあたしの背後に手を振る聡子につられて後ろを見ると同中の男子がこっちに向かっていた。