未来へ


店内は学生で賑わっていた。



(ラブラブだなぁ〜…)


目の前を歩く遼くんと聡子は手を繋いでベッタリひっついて前を歩いている。


(カップルってみんなこうなの?)



「スゴいな……」



あたしの隣を歩いている雅也くんがボソッと呟いた。


「…え?」


「カップルってみんなこうなんかなって思って…」



「あたしも、今同じこと考えてた……」


「マジ?」


「うん」




そこからなぜか雅也くんと話が盛り上がっていった。好きな音楽や食べ物が同じだったから会話に終わりがなかった。
ミスドで頼んだメニューも同じのが重なっちゃったし(笑)


「お前らも付き合っちゃえば?」



「え…?」


「遼!」


「そうだよ!そしたら4人でWデート出来るし!!」


「ちょっと、聡子までなに言ってんの!!」



(あたしと雅也くんが…?)


ちらっと雅也くんを見ると目が合ってしまった。
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