未来へ
「すぐには無理でもさ、友達からとかでもアリじゃん?」
「いいね!ね、そうしなよ!!」
(そうしなよって……)
「ほら、2人共!!早く連絡先交換しなよ!!」
聡子の言葉に圧されてあたしは雅也くんと連絡先を交換した。
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それからは、遼くんと聡子がお互いの親友なこともあって一緒にいることが多くなった。
「ちょっ、それ、あたしのドーナツ!!」
「食った者勝ちだし(笑)」
そう言って、あたしのドーナツをペロリと平らげる雅也くん。
(会ったときとキャラ変わってるし!)
お返しとばかりに彼のドーナツを奪ってやった。
「それオレの!」
「食った者勝ちだし(笑)」
へへん!ザマミロ!!
「お前ら仲良すぎだろ(笑)」
「ホント〜♪」
「「そんなことない!!」」
遼くんと聡子の言葉に2人同時に声を荒げた
「はいはい♪」
(聡子〜〜〜〜!)
「ところで、もうすぐ中間だろ?」
(そういえば…やば!)
あたしは数学と英語がスゴく苦手だ…
もう何が分からないのか分からないくらいに…
「勉強しようぜ〜
オレ、数学と英語ヤバい…」
遼くんの一言で次の土日に勉強会をすることになった。