僕の大好きなお姉ちゃん
机の上にぐたーっと倒れていると、誰かが私を呼んだ。
「奈々ー」
この声は利翔だ。
あたしたちは、つき合って一ヵ月ちょっと。
――――――――………一ヵ月前
彼方と由実夏がつき合ってる事を知って、遥と利翔と一緒に帰った日。
あの日から一週間がたとうとしていた時のことだった。
FROM 利翔
話がある。
屋上に来て。
男らしい、短い利翔からのメール。
話ってなんだろう?
普通はそう思うだろう。
けれど、彼方と由実夏の事で心が病んでいた私は、特に何も思わず、足を屋上へと向けた。