僕の大好きなお姉ちゃん
最初は、
私は部屋がどこかわかんないのに、なんで利翔が先に行かないんだろう?
案内するなら普通前に行くんじゃないかな―?
なんて思ってた。
けど――
そっか。
利翔は気をつかってくれたんだね。
利翔の”隠れた優しさ”が嬉しい。
『いざというときは、俺が支えるから大丈夫』
そう言ってもらうのも嬉しいけれど、
私はそれよりも、何も言わずにさりげなく気遣ってくれる方がドキドキする。
そういう隠れた優しさは、
私が気づかなきゃ意味がない。