僕の大好きなお姉ちゃん




ふと視界に……、
窓の外を眺める姉貴の姿が入る。



受験がせまってる…っつうのに、
何やってんだか。
ほんと奈々は、しょうがねえよな…。

自然と、笑みがこぼれた。




そんな自分にハッと気づく。
俺……何やってんだ?

自分の姉を見つめて笑うとか…
意味わかんねえ。




罪滅ぼしのように由実夏を見ると、
先生の話を熱心に聞いていた。
受験のために頑張ってるもんな…。


そのまま視線を横にずらし、利翔を見る。
利翔も由実夏と同じように先生の話を聞いていた。




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