僕の大好きなお姉ちゃん
――winter*
シボウコウ
「相沢(姉)ー…」
ここは職員室。
目の前にいるのは京ちゃん。
ご丁寧に「アイザワカッコアネ」と呼ばれ、溜息を吐かれる。
「まだ悩んでんのか?
志望校、どうすんだよ~…」
…そう。
私はいま、志望校を二つから選べないままずるずると引きずっていて、京ちゃんに喝を入れられてるところ。
選択肢は二つ。
①私のレベルにあっていて、由香と岬、利翔と一緒の高校。
②私よりちょっと上のレベルで、容、遥、由実夏…………………それと、彼方と一緒の高校。
先生には、頑張れば②も行けるから、レベル的にはどっちでも可能だって言われたけど…。
どうしよう。
今現在もお悩み中…。