僕の大好きなお姉ちゃん
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
リズムよく電車は揺れる。
その揺れに身を委ねて、静に瞼を閉じた。
小さい頃から馴染んでいる、電車のこの音。
昔から変わらないモノ。
どんどん私を置いて変化していく周りに戸惑っていた。
だからこそ、変わらないモノにとても安心する。
電車の音でも、あの、彼方のオムライスも。
どんな些細なことでも、私の味方なような気がして嬉しい。
《○○駅ー…○○駅ー…》
アナウンスが流れる。
降りる駅だ。