僕の大好きなお姉ちゃん




奏――天宮奏《あまみやかなで》。



彼方のイトコで、私のイトコ。
彼方の血筋の天宮家は美形揃いなのか、奏もかなりカッコイイ。


モデル顔負けのキレイな顔立ちをしている。

同い年で、小さい頃はしょっちゅう一緒に遊んでいた。



あたしや彼方と同じ、奏の地毛の茶髪が風で優しくなびく。
その様が本当に絵になって、改めて”カッコイイ”と感じた。




「…………な、な…………?」

かなり驚いているようだった。
電車ですぐそこだから、前はちょくちょく来ていたけれど、最近は全然来なくなっていたからだ。



「奏…
ひさしぶり」


そう言って、笑顔を向けた。



< 239 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop