僕の大好きなお姉ちゃん
奏――天宮奏《あまみやかなで》。
彼方のイトコで、私のイトコ。
彼方の血筋の天宮家は美形揃いなのか、奏もかなりカッコイイ。
モデル顔負けのキレイな顔立ちをしている。
同い年で、小さい頃はしょっちゅう一緒に遊んでいた。
あたしや彼方と同じ、奏の地毛の茶髪が風で優しくなびく。
その様が本当に絵になって、改めて”カッコイイ”と感じた。
「…………な、な…………?」
かなり驚いているようだった。
電車ですぐそこだから、前はちょくちょく来ていたけれど、最近は全然来なくなっていたからだ。
「奏…
ひさしぶり」
そう言って、笑顔を向けた。