僕の大好きなお姉ちゃん




大切な人。
お世話になった人。



そう考えたとき、真っ先に浮かんだのがおばあちゃんだった。





彼方と私は、物心ついた時にはもういつも一緒にいた。

血が繋がっていないなんて思えないほど仲が良くて、いつもまわりの人に本当の兄弟みたいだ、って言われていたくらい。


私達も、血が繋がっていないなんてちっとも気にしなかった。





小3の時、
授業参観におばあちゃんが来たことがある。


そのときクラスの女の子に、

「奈々ちゃんは彼方くんとほんとうのキョーダイじゃないんでしょう?
彼方くんのおばあちゃんは…奈々ちゃんと他人なのに、どうして来てるの?」

と言われたことがあった。




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