僕の大好きなお姉ちゃん




小3のあたしには、
その言葉がどしっと重かった。


おばあちゃんがおばあちゃんじゃない。
”他人”という言葉に胸が締め付けられた。




よく遊びに行っていたおばあちゃんちに行くのが急に怖くなって、

もしかしたらおばあちゃんは私が来るのが迷惑かもしれない。
私の事が嫌いなのかもしれない。

そう思うようになった。



そして、
おばあちゃんと血が繋がっている、彼方と、奏と、奏の妹の綾音と遊ぶのが辛くなった。

ひとりだけ他人で、仲間はずれな気がしてしかたない。




彼方にもお母さんにもお父さんにも…友達にも、誰にも言えなくて。
ひとりで
悩んで、苦しんで…すごくすごく泣いた。





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