僕の大好きなお姉ちゃん
そんな時、おばあちゃんが
奏とその妹の綾音を連れて
私の家に来てくれた。
彼方を奏と綾音と遊ばせて、
その時もちょうど泣いていた私を、
何も言わずにそっと抱きしめてくれた。
「友達が、おばあちゃんは
彼方のおばあちゃんだから、
奈々とは他人なんだ、
って言ってたの…。
おばあちゃんは、奈々のことキライ?
奈々と他人なの!??」
おばあちゃんの腕の中で
わんわん泣きながら、
自分の気持ちを全部ぶつけた。
するとおばあちゃんは、優しく、
「奈々はおばあちゃんの大切な孫だよ。
他人なわけあるものかい。
奈々のことがだーいすき。
可愛くて可愛くて仕方ないの。
なーんにも心配することないさあ」
と言ってくれた。