僕の大好きなお姉ちゃん





この声。




高くて可愛くて、でも、優しい声。
この声の持ち主は、ひとりしかいない――。





「奈々………」





ガバッと奈々が抱きついてきた。
いきなりのことに驚く。
胸の高鳴りが一気に大きくなった。






「彼方――
彼方………。



会いたかった――。
いま、彼方のところに会いに行こうと思ってたの…!!」




「奈々………」






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