僕の大好きなお姉ちゃん
「お前、朝からガン寝しやがって…。
今、もう、4時限。体育だよ」
彼方がここにいるということは、サボったということ…だよね?
っていうか…。
誰もあたしのこと起こしてくれなかったわけ…?
そんなあたしの疑問に気付いたかのように、彼方が口を開いた。
「お前、いくら呼んでも起きねえし」
……はい。
すみません。
「彼方は…なんでサボったの?」
そう聞くと、彼方はあたしの反対を向いた。
そして、頬づえをつきながら、
「だるいし…。
―…お前、危ねえから」
って言った。