僕の大好きなお姉ちゃん
「俺、奈々とちょっとでも付き合えて嬉しかった。
そりゃあ、別れんのは辛いけど、奈々が幸せになるならそれでもいい。
だから…………。
俺と付き合ってくれて、ありがと。
これから、ぜってえ幸せになれよ!!」
歯を見せながら笑う利翔の顔が涙で揺らぐ。
どうしてこんなに優しいんだろう…………?
あたしが気に病まないように、って…………。
「利翔ぁ……………。
ごめんね……。
ありがとう……………」