僕の大好きなお姉ちゃん









「あ、フラれた人だ」





部屋のベッドの上で寝転がっていると、ドアが開いて美空が顔を出した。




「うっせえよ……」




美空は、ズカズカと部屋に入ってきて、イスに腰を下ろす。
遠慮の欠片もない奴だ。




「まだ泣いてんのー?」



「泣いてねえよ。
つか、姉貴はカンケーねえだろ」



「あるわよー。
利翔の姉だもん」



「………るせえな…」








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