僕の大好きなお姉ちゃん





「うん。
で、大切なのはそっちじゃなくて……」




……どっちですか。
今の前置き、いるんですか?


そう心の中で突っ込みをいれる。
美空は知る由もなく、言葉を続けた。




「彼方くんには、彼方くんの良さがあるわけ。
彼方くんにしかないものが、あるの」


………?



「うん」



「…利翔にもあるの。
利翔にしかない、良さ。」





「…………うん」




< 289 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop