僕の大好きなお姉ちゃん
「自然と、惹かれてたんだ。
奈々に。
そんな自分にも気づいてた。
でもさ……………
彼方がさ……………
すげえ、辛そうな顔するんだよ…………」
そこまで言うと桜木は、
ふと視線を落とした。
小さく呟くように言葉を続ける。
「奈々を見た時とか、奈々からきたメールを見た時…。
その時は自然とすげえ優しい顔してんのに、
そのあと…………
見てらんないくらい、辛そうな顔するんだ」
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