僕の大好きなお姉ちゃん




口では嬉しくない、なんて言ったけど、
本当は、桜木に助けられた。



さっきまで、悲しさで一生立ち直れないと思ってたのに、心がうんと軽くなった。
あたしだけじゃない、ってわかったからかな。



悲しさが二等分されたみたいだ。










「……こんなに、悲しみの被害者だしてさ、
彼方も奈々も、
ぜってー幸せになんなきゃダメだよな」



ふと、桜木が呟く。




「うん。


ぜっっっったいに、
ぜーーーーーーったいに。




幸せになれよこの野郎ーーーっ!!!!!」




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