僕の大好きなお姉ちゃん



ふぅ―…と、奈々が息を吐いたのがわかる。


「よしッ!」

奈々が、ぐぐぐ…と体重をかけて押してきた。

「んだよ」



「起きろー!」

「ヤダし」



全然、重くないし。
奈々、軽いし。



「もうすぐ、みんなが帰ってくるよ!」

「だからなんだよ!
つか、乗るな!離れろ!」



…素直になれない、俺。
けど、奈々とのじゃれあいは楽しいから…。


…なんて。
はあ…。俺、キモい。



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